ジャンが運転手に命じて、ドアを閉めさせる 「あ、あの・・・」 「カードをフロントに見せれば、部屋のカードキーを渡してくれます。僕の役目は、ここまでです」 車は、静かに来た道を戻っていった 「カードキー・・・」 小さな鞄から、薄紅色のカードを取り出す 状況はよく分からないが、行ってみるしかない 空はもう、陽が落ちて、真っ暗だ 「あの・・・、これを・・・」 フロントに、カードを見せる