美優の呟きに、みちるは意味が分からなくて、首を傾げていた 「失礼しました」 職員室を出て、世羅は大学のリストをゴミ箱に捨てた 「私のいる場所は、ここだわ。【外】には行かない」 決めたの 行かないって 決めたの 忘れるって 決めたの 最後だって 冷たいと言われても、薄情だと言われても、決めたことは、絶対に守らなきゃ 窓から入る冷たい風が、世羅の黒髪を舞い上げた