笑顔で見送る世羅に、レオナードは苦笑する 「またね、セーラ」 「えぇ・・・」 手を振り、揺らめいて遠ざかるレオナードの背を見送った 《殿下!待ち合わせの場所が違います!》 文句を言うジャンに、レオナードは困ったように笑う 《女性から逃げていたら、ここに来てしまったんだ。エドは?》 《車で待機してます。まったく・・・》 《そう怒らないでくれ。今とても、気分がいいんだ》 《僕は最悪ですよ。また胃が痛くなってきた・・・》