「日向、世羅です・・・」 「世羅ちゃんね。何歳?私はもう、30越えたおばさんなんだけど」 楽しげに笑う綾野に、世羅は少し緊張が和らぐ 「18です・・・」 「18!懐かしいわ、私が結婚した年だわ」 「18歳で、結婚したんですか・・・?」 驚きのあまり、世羅は声をあげてしまった 「そう、すごいでしょう?」 楽しげに笑って、綾野は暗い海に目を向けた 「それだけ、好きだったんですね、相手のこと」 「いいえ、全然」