「・・・・・・・・・お願い、します」


うつむきながら、世羅はレオナードの手に、自身の手を重ねた


「ありがとう」


微笑むレオナードに、世羅はうつむいたまま頬を赤く染めていた







明るくきらびやかな世界はテレビで見るだけの世界だと思っていた

それなのに、今自分がいるのは、そのテレビで見るだけのはずだった世界


隣に立つレオナードを見上げて、世羅は身の程知らずを肌身で感じていた