EMERALD



美優の家は、純和風

大きくはないが、小さくもない

普通と言えば普通

だが、見方によっては普通より大きい家とも言える


「お邪魔します」

「私の部屋はここだ。お茶を持ってくるから、適当にくつろいでいてくれ」


襖を開けた先には、家の外観に似合った純和風の畳の部屋


「ありがとう」

「待っててくれ」


襖を閉めて、美優は台所に向かう


「粗茶だが、どうぞ」

「ありがとう」