EMERALD



揺らめく金色の髪を、太陽の明かりが照らす


「いい場所だね、ココ」


目の前に座るレオの動作は、優雅で柔らかい


「・・・・・・ベルンハルツの、王子様・・・?」


呟いた世羅の言葉に、レオの眉が微かに動く


「レオナード・フォン・ベルンハルツ・・・?」

「──知ってたのか」


残念そうな、レオナードの声


「正確には、今知った、かな。まさか、とは思ったけど。・・・貴方が、本物の王子様?」