EMERALD



校門前に車が止まり、運転手がドアを開ける


《秋にもなったってのに、まだ出迎えか~》


車を降りて、エドが校門前を埋め尽くす女子生徒たちを眺める


《エド、僕は他に用があるから行くけど、殿下を頼んだぞ?》


19歳のジャンは、普段は学校の敷地内で待機しているが、仕事がある場合は待機することはない


《分かってるよ。ボディーガードでもつけりゃいいのに・・・》


文句を言うエドの頭を、ジャンが容赦なく叩いた