EMERALD



ジャンの言葉に、レオナードは苦笑い


《エド、監視を頼んだぞ》

《分かってる。その為に、連れて来られたようなもんだからな》


笑う幼なじみを肘で突き、レオナードは笑いながら車をおりた


「キャ────!!!」


車をおりた瞬間、耳に響く女子の悲鳴

カメラのシャッター音より、大きい


《・・・・・・・・・BLACK ONYX?》

《どうかしたか?》


遠く視界に、見覚えのある人影

黒く艶やかな髪が、視界を通り過ぎていく