《もし、もし僕が今の立場でなかったら、今すぐに、君にこの気持ちを伝えるのに。今すぐに、君をこの腕で抱きしめるのに・・・》 叶わない願いに、レオナードは悲しいため息をつく 《僕に自由はないけれど、君を好きになれたことは、僕にとっての唯一の自由だよ・・・》 ベッドから腰をあげて、レオナードは静かに部屋を出た 「・・・・・・・・・熱、下がったみたい」 真夜中と言っても良い時間に、世羅は目覚めた