「おぉ・・・!お姫様抱っことは、まさしく王子」 「よく、分かりませんけど・・・。失礼します」 世羅を軽々抱えて、レオナードは保健室を出ていく 「若いっていいわね~。私も青春したいわ~」 その台詞に、青春の欠片もないことを、彼女はよく知っている 青春を通り過ぎた、悲しい大人だから 車のシートに横になる世羅に、レオナードが制服の上着をかけて運転手に車を出させるよう合図を送る