EMERALD



「貴女はダメ。あと一時間は、勉強しなくちゃ」

「うぅ・・・」


泣きながら、みちるは世羅に監視され、教科書の問題を解き続けた







《殿下!!!》


部屋のドアを、勢いよく開け放つ


《うわっ!な、なんだ?ど、どうかしたのか、ジャン》


着替えの途中であったレオナードが、急に現れたジャンに驚く

着かけた上着も、途中で止まる


《忘れることも、大事です!》