ページをめくる音が響き、静かな時は音をたてずに過ぎていった 夜、何気なくテレビをつけてみると、世羅の通う高校が映っていた 「本日、ベルンハルツ公国のレオナード殿下が、こちらに登校して来ます」 リポーターの背後では、窓から飛び出しそうな女子生徒たち 思わず笑えてしまって、世羅はテレビの内容をほとんど聞いていない 「世羅、ただいま~・・・」 疲れきった声が聞こえて、世羅はテレビを消して玄関に向かう