手招きをするジャンに、迷いながら美優は立ち上がる 「聞きたいこと、ってなんだ?」 「ミス.セーラについてです」 「・・・情報収集?」 「実は、殿下がミス.セーラに嫌われた、と言われたのですが・・・。僕の聞いた話だと、彼女は殿下に好意を寄せているはずなんです」 ジャンの言葉に、美優は考えを巡らせる 「何か、聞いていませんか?」 「確かに、日向は王子を好きだ。私も聞いたしな」 はっきりと、美優は告げる