EMERALD



忙しそうに、早足で図書館を出ていく司書を見送り、世羅は受付のイスに腰をおろした

何度か頼まれて座ったことがあり、いつものことと言えば、いつものこと

手にした本のページをめくり、静かに時が過ぎるのを待つ


「・・・・・・・・・・・・・・・?」


何かが、揺れた?

光のように、輝きを放つ何か


「気のせい・・・?」


まぁ、いいか

本に目を戻し、世羅はページをめくる