日向 世羅の母、日向 七緒は、1年の大半を海外で過ごす 職業は客室乗務員 英語は当たり前に喋れるし、イタリア語も喋れる 最近は、ドイツ語にも挑戦しているらしい そんな彼女は、今日、この晴れやかな5月の朝、アメリカから日本へと帰ってくる 「10時前に、空港に着けますか?」 「そうだね・・・、少し遅れるかもしれない」 タクシーの中、世羅は運転手の肩を叩く 「少し前の方で、事故があったらしくて・・・」