見ていて飽きないが、値段も飽きない 「た、高い・・・」 別に、買いたいわけじゃないが、見ていると何故だか欲しくなってしまう 「すみません、かすみ草をたくさん下さい」 「はい、ありがとうございます」 花屋から出て、かすみ草の花束を抱えて微笑む 「薔薇も入れたかったけど、薔薇は高いから」 それに、かすみ草だけの花束も、可愛らしくて悪くない 満足して、世羅は自宅へと帰るため歩き出す