EMERALD



真っ直ぐに見つめられて、世羅は答えに詰まる


「ねぇ、ケーキはまだぁ?」


張り詰めた空気を破る、みちるの気の抜けた声


「日向、よく考えなよ。あんたは、あの王子の隣に立っても、恥ずかしくない女だよ」


紅茶を持って、美優はみちるの元へと戻った


「・・・・・・そんなの、無理に決まってるじゃない・・・」


住む世界が、天と地ほどに違う

いつかは別れる日が来る

普通の人のように、気軽に恋愛できる相手じゃない