雑念を払うには、他のことに熱中すべきだ 決意して、世羅は台所へと向かった 「バター、卵、砂糖・・・。・・・・・・生クリームがない」 買いに行くしかないか 「あ、電話」 『世羅?今ね、美優と一緒にいるんだけど、遊びに行ってもいい?』 「みちる?今から遊びに来るの?・・・じゃあ、生クリームを買ってきて。ケーキを焼こうと思うから」 『ケーキ?!』 大声を上げるみちるに、世羅は受話器を耳から離す