EMERALD



「・・・私、殿下に恋してるのかしら・・・・・・?」


弱く悲しい微笑みを浮かべて、世羅はジャンを見る


「それ、は・・・」

「恋じゃないわ。好きじゃない。・・・じゃないと、悲しすぎるでしょう・・・?」


泣きたいような、弱々しい微笑みだった

何も言えなくて、ジャンは黙ってうつむいてしまった






車からおりて、白壁の豪華な屋敷を見上げる

敷地面積、どのくらいなんだろう?


「ミス.セーラ、中へどうぞ」