EMERALD



一瞬、言葉を理解するのに時間がかかってしまった


「えっと・・・、皆さんの家に、行くんですか?私が?」

「はい。いけませんか?」


ジャンが、首を傾げる


「・・・・・・殿下も、いるんでしょうか?」

「いえ。殿下は急な仕事で、学校を早退しまして、帰りは遅くなるはずです。エドが一緒、というのが心配なんですが・・・」

「そうですか・・・・」


ホッ・・・、と安堵の息をついて、座席に深く背を預ける