世羅の力強い否定に、美優は驚いて目を見開く 「でも、ドキドキしたりするんでしょ?それって、恋なんじゃないの?」 経験などないが、多分そうなんじゃないだろうか? けれど、美優のそんな言葉を、世羅は素直に受け入れることができない 「そんなんじゃ、ないわ・・・」 「・・・・・・日向がそうだと思うなら、恋じゃないんじゃないか?私には、日向の気持ちを透かして見ることなんて、できないし」 「そう、ね・・・。変なこと聞いて、ごめんなさい」