EMERALD



本を受け取って、世羅は指定席に戻る

鞄に借りた本をしまって、課題のプリントを取り出す


「数学はもう終わったし、残りは英語と・・・。あ、英語は辞書がないとダメだから、家で・・・」


課題に取り組む予定をたてながら、世羅はペンを指で回す


「その前に、明日の小テストの準備が先・・・」


一人言が多いと、不気味だ

誰も近寄らない


「あれ、小テストって、範囲どこだったっけ?」