EMERALD



エドの言葉に、ジャンは黙ってしまう


「一時間で帰るよ。それなら、ギリギリ花火が見れる」


黙っていたレオナードが、困ったように笑っている


「殿下・・・」


ジャンが、仕方ないようにため息をついた


「なんか、大事?」


みちるが世羅の浴衣を引っ張る


「それよりも、どうして浴衣なの?普通の格好でも・・・」


連絡した瞬間、みちるはどうしても浴衣を着ると言って、聞かなかった