EMERALD



振り返ると、エドが得意気に立っている

隣には、呆れ顔のジャン


「カラコンも入れて、本格的だろ?これなら、バレない」

「それ以前に、殿下を祭りに連れ出すなよ!」


ジャンが叫ぶが、エドは気にしていない


「まぁ、俺たちはカツラだけどな。ほら、ジャン。お前の」


黒いカツラを投げて、ジャンは慌てて受け取る


「たまには良いだろ?ベルンハルツにいたときだって、こんな風に祭りを見ることできなかったんだ」