ジャンに言われて、エドは納得する


《恋にもならずに終わる、ってのは、悲恋よりも辛いよな》

《恋をしてないお前が言うな》


空になったエドのグラスを受け取り、ジャンは片付けを始める


《そういうお前はしてんのか、恋?》

《・・・・・・・・・さあな》


否定もせず、肯定もせず

曖昧な答えを返し、夜は更けていく







8月の後半になり、頻繁にみちるから助けを求める連絡が来ていた