桃色の、可愛らしい珊瑚 素直に嬉しい 「もうすぐ、陽が落ちるね。・・・戻ろう?」 差し出された手に、世羅はレオナードの顔を見上げる 他意はないのだろう すんなりと差し出された手 世羅は少し迷いながら、レオナードの手に、自身の手を重ねた 波音が遠ざかる 手の中には、桃色の小さな珊瑚 重ねた手は、暖かかった