微笑むレオナードを見つめて、綺麗な人だと思った


「世羅ちゃん、今大丈夫?」

「あ、はい」


マリアの声で現実に呼び戻され、世羅が慌てて立ち上がる


「みちるちゃんは?」

「泳いでま─す」


手を振り、みちるは潜って見えなくなる


「じゃあ、行きましょう」


マリアの後に続いて、世羅はプールから出ていく

髪はまだ濡れていて、ポタリと雫を落としていた