困ったように、レオナードが笑っている


「みちるも一緒でいいよ。・・・君と、海を見たいんだ」

「海、を・・・?」

「アクアマリンのように、美しく輝く海を、君と」


真意は見えない

隠すのが上手なのか、それとも、探りたくないのか


「強制したりはしないよ。君の気持ちが、何よりも大事だからね」


答えを待つレオナードを見上げて、世羅は迷いながら頷いた


「ありがとう。楽しみにしてるよ」