騒ぐみちるは、世羅の腕を掴んで跳ねている 「改めて、桐生 マリアと言います。お礼をしたいのだけど、今、お時間あるかしら?」 「えっと・・・」 こういう時、どうすればいいのだろう? 断るのも失礼な気がして、世羅は躊躇いがちに頷いた 「良かったわ。じゃあ、私の泊まってる部屋に案内するわ」 嬉しそうに、少女のように笑うマリアに、世羅とみちるは自然と笑い返していた