世羅の答えに、レオナードは微笑む 「僕も、そうかな。人は、自分の幸せが大事だ。けど、そうじゃないときもあるはずだと、僕は思うから」 「どう、なのかしらね・・・。否定したいわけではないから」 レオナードが語る幸せは、よく分からない 「楽しくないわね、この話題」 笑いながら、世羅は他の本に手を伸ばす 「人は利己主義だけど、誰かのために、何かをしようと思う心も、確かにあるよ」 「・・・・・・・・・例えば?」