「マリア!海人!!行くぞ」 背の高い男性が、2人を呼んでいる 「すぐに行くわ。本当に、ありがとう。また、会えたらいいわね」 「お姉ちゃん、お兄ちゃん、バイバ─イ!」 手を振る海人を見送り、世羅は安堵の息をつく 「良かった・・・」 「そうだね」 「あ、あの・・・ありがとうございました。助かりました」 思い出したように、世羅は頭を下げる 「セーラは優しいね」