深く頭を下げるジャンに、世羅は苦笑する 「お友達、待ってるんじゃないですか?」 「そう、ですね。・・・失礼します」 軽く頭を下げて、ジャンは早足で図書館を出ていった 「私も戻らないと・・・」 もう、授業は終わってしまっただろう 世羅は小さなため息を漏らして、遅れて図書館を出ていった 教室に戻って席に着こうとすると、みちるに雑誌を見せられた 「何、これ?」 「綺麗じゃない?ルビーだよ」