真面目な顔で聞いてくるジャンに、世羅は苦笑してしまう 「身分不相応な望みを抱くほど、私は幼くはないですし、夢を見るほど乙女でもありませんから。目の保養には良いですけど」 笑う世羅に、ジャンは安心したように息をついた 「別に、貴女が悪いというわけではないんです」 「心配しなくても、殿下は賢い方でしょう?間違いは起こさないと思います」 自虐的な台詞だということを、世羅は分かっているのだろうか?