「だらしないわ、お母さん」 「いいでしょ~。この格好の方が楽なんだもの」 正そうとする気がないらしく、七緒はソファーから起き上がる 「ねぇ、世羅の学校に王子様が通ってるんでしょ?どうだった?」 「・・・・・・どう、って言うと?」 洗濯機に服を投げ込み、世羅は七緒の問いに問い返した 「カッコいいとか、素敵とか・・・。どうなの?話したりはした?」 リビングに戻り、世羅は冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出す