「・・・・・・ぶつかったの、私だわ」 「そうだったかな?」 また笑って、彼は海人を肩車して、世羅の手を引っ張った 「僕はレオ。君の名前を聞いても?」 「世羅よ。この子は海人くん」 「セーラ。いい名前だね。海人もカッコいい名前だ」 肩車をしてもらって、海人は嬉しいのだろう さっきまで泣きそうだったのに、もう笑っている 「───ママ!!!」 突然響いた、海人の声 「見つかった?」