すると彼はなーんだと言ったきりケラケラと笑いはじめた


「ちょ…何で笑うのよー!
傷心なんだから慰めてよねー。」


「え?
もしかして先生フラれちゃった系?」


「…そうです。
まさかのフラれちゃった系です。」


もうどうにでもなれって感じで、ぶっきらぼうに答える



「ねー、せんせー」


「ん?」


「慰めてほしいなら、俺が慰めてあげよっか?」


「……」


きゅって胸が音を立てる
ドキドキと鼓動が速くなっていく


「さっきのみたいに冗談じゃないよ?」



からかわれてる。
絶対そうに決まってる。


「か…彼女いる人がそういうこと言うのよくないと思うなー。」


「彼女がいたって好きな人ができることはあるよ?」


…………………………………………………。


そ…それって…




「せんせー?
聞いてる?」


「せ…赤谷くん。
もう寝た方がいいんじゃないかな?

安静に…ね?
っていうことでおやすみ!!!」

ブチッ
ツーツーツーツー






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