それでも。

きっと彼氏と別れたばっかりだから。だとか

寂しさから来た気まぐれだ、とか。


今のあたしにそんな意味のない言い訳は無用だった。



いつからだろう。

毎日教室にやって来る彼の姿が楽しみになったのは。

いつからだろう。

あの笑顔を何度でもみたいと思ってしまったのは。

いつからだろう。

彼を見るたびにこんなに胸が苦しくなったのは。



出会いからたった一カ月。

あたしは意図も簡単に彼に恋をした



それはまるで高校生の頃の恋のように

甘酸っぱくて

そして

ほろ苦い恋だった