「せんせー、いっつも早起きじゃない?」


欠伸をしながらまだ眠いと訴える彼は
そう言ってあたしをそっと抱きしめた


「…そうかな?
寛人が遅いだけだよ」



ち…近いって。


上目遣いであたしを見る彼に心臓が暴れだす

それって計算?なんて思ってしまうくらい完璧な彼の容姿に
あたしが引け目を感じてしまう


「朝ごはんでも食べる?」


どうにか彼の腕の中から逃げようと必死なあたしに対し
いつもみたいにクスッと笑う彼。

3ヶ月経っても何かされる度に戸惑うあたしを見て、その都度彼はしめたとばかりにあたしをからかうんだ



「せんせー。好きー。」



そうやって抱きしめられると
やっぱり簡単に彼のペースに巻き込まれてしまうあたしは
大人しく彼のキスを受け入れた


「…好き」


ただその気持ちだけで
日々が目まぐるしいほどに過ぎていく