未来観測

ドアを開けると
いつもの制服姿とは違う雰囲気の彼がいて

あたしの緊張はピークに達した


「いらっしゃい。
何か…雰囲気違うね、私服だと」


「そう?
先生も何かいつもと違う気がする」


そう言った彼は下から上へと視線を上げ
あたしを見る


た…確かにちょっと気合い入れてワンピースとか着ちゃったけど。

これダメだったかな?
もしかして嫌いな感じだった?
ひいちゃった?

色んな疑問が頭をよぎったけど、結局口には一つも出せなかった



「と…とにかく入って。」


「うん。お邪魔しま~す。」