未来観測

それから一週間とちょっとが経った日。
何の変哲もない日常が過ぎ
とうとう彼があたしの家にやって来る日が来てしまった

自分で言い出したことだけど。
やっぱりあたしは変に緊張してしまって
朝から何度も何度も部屋掃除をしては気を紛らわしている状況。


いつもは一人だから、面倒で自炊をしないあたしも
今日ばかりは彼のために久々の料理にも取り組んだ

彼の喜んでる顔が見たい。
ただそれだけのことで、こんな風に頑張れる自分がいるなんて…

何だか照れくさくておかしくなりそうだ



ピンポーン



家のインターホンが鳴り
なぜか小走りで玄関に向かう

カメラに彼の顔がアップで画面に映った



「…はーい」


「あ?先生?
俺!」


「うん。今開けるね」