そんな風にちょっと驚いた顔も
あたしのせいで不安にさせてる顔も

全部君の何かに“あたし”がいる。
そんなことに今のあたしは何よりも幸せを感じているんだ




「好き」


ただ好きだった
あなたのことが
本当にただただ好きで。

いつの間にか溢れ出した想いは止まることを知らなくて


本当はちょっと嬉しかったんだ

“触るな”って
言ってくれたこと。

君はあたしを“物”じゃないと言ったけれど


いっそのこと
全部全部

あたしの全部が
君の物になってしまえばいいと

あたしは君のためだけに存在するのだと

そんな証が欲しかった





瞳から一筋の涙が流れる


「せんせー、本当に大好き。」




そう言って


君があたしの唇に


優しくキスを落とした