そんなことを延々と考えていると
入口の方からガチャッと鈍い音がした

その途端に大好きな大好きなあの笑顔が顔を出す



気持ちを伝えてからというものの
あたしの想いは加速する一方だ


抑えていた気持ちの防波堤がなくなり
全てが彼にそそがれる

こんな想いは初めてだった
自分という存在が崩壊していくこの感じ。



「せんせー、どうしたの?
あんなに学校では会わないって言ってたのに」


「…うん。
そうなんだけど…」


次の言葉をどう表現したらいいのか戸惑っていると
彼はあたしの前にある机に腰を下ろし、あたしの手をぎゅっと握った



「まー、理由なんて何でもいーや。
一週間ぶりだね、こうやって話すの。」


嬉しさの中に滲む恥ずかしさ。
彼はそんな感情さえ隠そうとはしない


「そうだね。」



改めて気持ちを再確認するには十分な距離。

胸が尋常じゃないくらい暴れ始めている