一人寝てる人がいるけど…やっと二人っきりになれた。
体育座りして毛布にくるまっていると、陸さんに後ろから抱きしめられた。
「さっきさー、オレ帰ってきた時、翔真と何やってた?」
「え?」
「そこのベランダに二人でいただろ?何か楽しそうだったじゃん?」
「あー、別になにもしてないよ、楽しくもないし」
陸さんはあたしを抱きしめる力を強めた。
もしかして…ヤキモチやいてくれてる?
「あんま他の男と二人っきりになんなって言ったよなぁ?なんで約束守れねーんだよ」
愛しい陸さんの声が耳元で響いて、心臓が高鳴った。
「え、でも部屋の中にはみんなもいたし…」
その瞬間、グイッと顎を掴まれて、口を塞がれた。
「陸さ…翔真さんがいるのにっ…」
咄嗟に離れようとしたあたしの顔を、再び強い力で抑えてきた。



