義父があたしの下着に手をかけた時、あたしは側にあった大きい灰皿に手を伸ばし、それを義父の頭に思いきりぶつけた。




ガッ・・・



「うッ・・!!!!」



鈍い音と共に義父の体がよろめく。


手の力が一瞬弱まった隙を見て、あたしは義父を突き飛ばした。




「なお・・おま・・え・・・」



それでも手を震わせながら、あたしの方へ来ようとする。



あたしは無我夢中で玄関にあった自分の鞄を拾い、家を飛び出した。




必死に走った。


後ろは振り返らない。



義父の頭から沢山の血が出ていた…



それを考えると体の震えが止まらない。




でも‥これでいいんだ、これで!!!



義父なんて…もうどうなってもいい。




でも


お母さん、ごめんね…



もういい子じゃなくなっちゃったよ。



こんなあたしでも 好きでいてくれる?



お母さんの子供でいさせてくれる……?