乱華~羽をくれた君~【完】



「あっ・・・ちょっと急用なのでっ開けてもらえませんか!?」


「・・・はあ」



ガチャ・・・



玄関のドアが開かれた途端、ドタドタと数人が中に入ったきた音がした。



「ななな、なんだお前たち!!!」



「すみません!あたし奈緒の友達なんですけどー!!」



栞の声だった。



「奈緒こっちに帰ってきてませんか!?
携帯つながらなくて心配だったんです。
いるなら会わせてもらいたいんですけど!?」


「お、おい!大人を騙しやがって・・・!不法侵入で警察呼ぶぞ!!!」



義父が栞に怒鳴っているようだ。



「警察呼ぶなら呼べや!」



亮輔さんの声もする。



「な、奈緒はここにいない!」



義父が必死に中に入らせないようにしているようだ。


あたしは思いっきり叫んだ。




「し・・・しおりーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」



ドタドタと大きな物音をたてながら来たのは・・・