春夜はチキンドリアを食べながら、スマホをやはりいじっている。



大概女であろうと、春夜を知っている人は皆口を揃えて言う。



梨久は食べる気も起きずずっと突っ伏したままだ。それを見ていた笑佳がさっきこっそり買ったヨーグルトを梨久の顔の前に置く。



「これよかったら食べて。食べなきゃ体に悪いよ?」

「誰のせいだよ」



梨久がぼそりと呟き、断るのもめんどくさく受け取る事にした。



「ふふ」

「なに」

「ううん、なんでもない」

「なにそれ」






昼休みが終わる頃、梨久は回復したらしい。