でも同じクラスになってみて、噂はすべて正しかったのだと思い知った。
噂では授業はほぼサボリ。たまに出て来ても、居眠り。なのに何故か成績は上の上。つまりは頭がいい。
サボリ以外のことはまだ授業を受けている姿を見ていないから分かり用がない。
頭が良いのは知ってるケド。
要領が悪く、一生懸命勉強してるのに成績が残念なアタシからしてみれば羨ましいことこの上ない相手だ。
今日も今日とて、何しに学校に来ているのかと疑問に思うほどサボりまくりなのだから本気で首を傾げてしまう。
授業に出ないのに学校に来る意味はあるのだろうかと思っちゃう辺りアタシはホントに真面目ちゃんなのかもしれない。

「アタシも授業サボりたいぃぃぃ~~」

「綾羽は、サボれないでしょ」

アタシの性情を知っている美夜は苦笑を深くしつつアタシの口の中にキシリトールガムを突っ込んでくる。
大人しくそれを咀嚼しながら、アタシは窓から空を見上げた。
真っ青な空と白い雲。
ポカポカな陽気が眠気を誘い、小さく欠伸が自然とこぼれ落ちる。

「今日も青いなぁ・・・」