――――・・・

「あー・・・眠い!!」

「寝不足??」

「そー!!」

ガリッと眠気覚ましにと舐めていた飴玉を噛み砕いたアタシに美夜は、淡く苦笑した。
ここは私立桐青高等専門学校。
いろいろと沢山の学科とコースのある特殊な学校で、生徒数1000人を余裕で超えるマンモス校。
学科がこれでもかっ!!と詰め込まれたこの学校には普通科、音楽科、美術科、情報科、調理科、医療学科、特別学科の合計7つの学科がある。
しかも、それぞれの学科が複雑にコースに分けられていてはっきり言ってアタシは覚えきれていない。
覚える気もないけど。
んで、アタシが所属している学科は特別学科の特A組。
特別学科っていうのは、何かしらのずば抜けた才能を持つ生徒が振り分けられる学科の事。
特殊な学科で、2クラスしかない上に2クラス合わせても20人しか学科生いないという超少人数学科だ。
ま、とエリートが集まるクラスだから人数が少ないっていうのもあるんだけど。