傷、のちに愛




「はぁっ、はぁ…」

研究室まであとほんの数メートル。
私は息を整えなから、近づいていった。



「………でしょ?」

話し声がする。

ドアが少し開いていて、中の様子を見ることができた。


千秋さんと…遥さん。

遥さんは身動き一つしない千秋さんの首に腕を回し、顔を近づけていった。

千秋さんは避けようともしない。

そのまま唇が重なった。


.